奥州・金ケ崎

活性化へ役立てて 収益の一部寄付 水沢商高模擬会社【奥州】

及川副市長(右)に寄付の目録を手渡す千田さんら水沢商高の関係者

 県立水沢商業高校(佐藤由記男校長、生徒324人)の模擬株式会社ござえんちゃプロジェクトは14日、2019年度事業の収益の一部から3万円を、奥州ふるさと応援寄付(ふるさと納税)として奥州市に寄付した。使途には「未来を拓(ひら)く人を育てる学びのまちづくり」を指定した。

 同日は代表取締役社長の千田朱音さん、代表取締役副社長の小澤優斗さん(ともに商業科3年)らが市役所を訪問。千田さんは「日ごろお世話になっている地域に感謝を込め、皆さんから頂いた収益の一部を還元したい。市の活性化と未来のために役立てていただければ」と話し、目録を手渡した。

 受け取った及川新太副市長は謝意を延べ、「水商の若い皆さんで市に活気を取り戻してほしい。継続して活動していただきたい」と期待を寄せた。

 同校(同市水沢字土器田)は1999年にチャレンジショップ「ござえんちゃハウス」を設立し、同科を中心に総合的に商業を学んでいる。2014年には同社を設立。19年度も同ショップや常設コーナー、各種イベントへの出店などを通して活動した。

 収益は災害の被災地にも寄付しており、昨年度分は本県の「いわての学び希望基金」、台風19号で大きな被害を受けた千葉、長野両県に贈った。今回のふるさと納税の返礼品に選んだ熱中症注意目安付き温湿度計も、同社の事業を含めて相互交流がある県立前沢明峰支援学校(同市)に寄贈するという。

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