輝く生命力心明るく 石割桜見頃【岩手】
盛岡市内丸の盛岡地裁敷地内にある国の天然記念物・石割桜が、見頃を迎えている。春の光を浴びて豊麗に咲き誇り、道行く人の目を楽しませている。
石割桜は花こう岩の割れ目から木の幹が伸びるエドヒガンで、樹齢350年以上と推定されている。
今年は昨年より1週間早い8日に咲き始め、気温の上昇とともに開花が進んだ。
16日の市内は、最高気温12・1度(盛岡地方気象台調べ)で4月上旬並み。新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客は少ないものの、近くの歩道から石割桜を眺めたり、風に揺れる様子をスマートフォンで撮影したりする通行人らの姿が見られた。
同市永井の会社員丹治彩さん(22)は「久しぶりに見たがとてもきれい。コロナで暗い雰囲気の中でも、石割桜を見ると心が和む」と見入っていた。
同地裁では感染拡大防止のため、石割桜を観賞する際は密集を避けて眺めるよう呼び掛けている。