一関・平泉

一関観光案内所閉鎖 新型コロナ感染防止へ決断 来月6日まで

緊急事態宣言を受け一時閉鎖した一関観光案内所。掲示板を設置して交通案内などの情報を提供している

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されたことを受け、一関市観光協会は17日、同市駅前の一関観光案内所を一時閉鎖することを決めた。宣言後も全国から観光客が訪れていることから、感染防止を図るために決断。案内所前に設置した掲示板を通じて情報提供し、ニーズに応じる。

 同案内所は岩手の南の玄関口となるJR一ノ関駅前に位置する一関商工会館1階に開設。レンタサイクルや手荷物預かりなどのサービスも提供し、世界遺産平泉の構成資産などを訪れる観光客をはじめ多くの人が利用している。新型コロナの影響で観光客が減少する中、同案内所の利用も減っており、特に7日に7都府県を対象に緊急事態宣言が出された後には例年の10分の1程度まで減少した。

 ただ、それでも首都圏や仙台方面からの来客があり、16日にも大阪から来た観光客が立ち寄ったという。その中で、緊急事態宣言が本県を含む全国に拡大されたことから、同協会では感染防止の観点から案内所を17日から閉鎖することとした。

 問い合わせなどへの対応としては、案内所前に掲示板を設置し、バスなどの交通案内やマップなどを掲示している。電話や電子メールによる問い合わせにも応じる。

 閉鎖は宣言の期間と同じ5月6日まで。同協会の菅原清忠事務局長は「お客さまを迎える玄関口だが、感染防止を第一に考え決断した。コロナの影響で苦しんでいる会員も多く、電話やメールで有益な情報を提供しながら終息まで頑張っていきたい」と語っている。

 電話の受付時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同協会=0191(23)2350=へ。

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