奥州・金ケ崎

コロナ啓蒙ポスター寄贈 小野寺さん(不来方高3年)考案 アトム工房【奥州】

アトム工房が奥州市に贈呈した新型コロナウイルス感染防止啓蒙ポスター。作品をデザインした不来方高3年の小野寺悠来さん

 奥州市水沢佐倉河の看板企画設計施工・塗装工事業アトム工房(小野寺誠代表取締役)は、新型コロナウイルス感染防止啓蒙(けいもう)ポスターを作製し、23日に市に50枚分を寄贈した。小野寺代表取締役(70)の孫で、県立不来方高校芸術学系3年の悠来さん(17)が、感染拡大を最小限にするためのソーシャルディスタンス(社会的距離)の視点からデザインした。悠来さんは「大切な人にできることは何か考えてもらえれば」と願う。

 小野寺代表取締役と悠来さん、作製に当たった悠来さんの父秀行さん(43)=同社専務取締役=らが市役所を訪問。小沢昌記市長にポスターを手渡した。

 新型コロナが世界的に猛威を振るう中で、渋谷や原宿で遊ぶ若者のインタビューをニュースで見たことや、看護師として働く祖母の姿などを通じ、「デザインを学んでいる自分に何ができるか」と考えた悠来さんが秀行さんにポスター作製を提案。秀行さんも同調し、小野寺代表取締役の了承を経て実現した。

 ポスターは縦53センチ、横60センチ。奥州市をイメージした青を基調に、高齢者や妊婦、既往症を持つ人などを絵文字化し、さまざまな人が暮らす社会で感染拡大防止へ距離を取る大切さを伝えている。市では小中学校と市役所・各総合支所、市立の病院・診療所施設に掲示して市民に啓発を図る。小沢市長は「若い力が能力を発揮して社会貢献したいとの考えはありがたいし、元気が出る」と感謝した。

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