一関・平泉

【特集】水出しボトルで おいしい日本茶始めよう

茶葉から入れたお茶、飲んでいますか?
フィルター付きボトルで水出しすれば、
本格冷茶はとっても簡単。
老舗のお茶屋さんもすすめる、
フィルター付きボトルの魅力とは。

茶葉から入れるお茶のおいしさを知ってほしい

 今年も新茶の季節がやってきました。新茶とは、4〜5月の最初に収穫する「一番茶」のこと。冬の間に養分を蓄えて最初に芽吹いた茶葉だけに、うま味が濃く香りもいいのが特徴です。

 「日本茶はぜひ茶葉から入れてほしい」と話すのは、創業130余年のお茶の老舗・常州園(一関市)の佐藤泰洋さん。最近は便利なペットボトル飲料やティーバッグが人気ですが、「日本茶本来の味と香りは、やはり茶葉から入れたものが一番だと思います」と力説します。その佐藤さんがおすすめするのが、茶葉を入れて水を注ぐだけでおいしい冷茶が出来上がる「フィルターインボトル」。急須がなくても本格的なお茶が楽しめるボトルのメリットや使い方を聞きました。

佐藤泰洋さん 地元の金融機関勤務を経て2019年に家業である常州園に入社し、同年から専務取締役。入社後に水出し緑茶のおいしさに感激し、フィルターインボトルポータブルを愛用中。

水出しボトルはいいこといっぱい

 これからの季節はごくごく飲める冷茶がおいしい季節。急須で入れた温かい緑茶を急冷して作る方法もありますが、茶葉を水に浸してじっくり抽出する水出しなら、より苦味が少なくまろやかな味わいになります。「フィルターインボトルは水出しに最適。現代のライフスタイルに合うメリットもありますよ」と佐藤さん。そのメリットとは?

その一・水出しだけの栄養素がある

 「緑茶といえばカテキンですが、その中のエピガロカテキンという成分は水出しでしか出ない成分で、免疫力を高めるといわれています。一方、水出しだとカフェインの抽出が抑えられるため、妊婦さんやお子さまも飲むことができます。自宅で茶葉から作れば食品添加物も入らず安心ですね」

その二・実は経済的である

 「100g500円の茶葉を使った場合、400㎖入り水出しボトル1本当たりにかかるコストは30円。飲み切った後に水を足してもう1回作れば15円。茶葉は意外に経済的なのです」 ※水道水の料金は除く

その三・プラごみ削減に貢献できる

 「フィルターインボトルは洗って繰り返し使えます。国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の理念にも通じますね」

 味、栄養、コスト、環境と、水出しボトルはいいこといっぱい。手軽なフィルターインボトルで、茶葉から入れる緑茶の良さを見直してみませんか。

ボトルで緑茶を入れてみよう
▲①フィルターインボトルは分解して洗えます。お手入れはとってもカンタン。
▲②注ぎ口にフィルターをセットして組み立てます。
▲③茶葉を5~8g程度用意します。
▲④ボトルの中に茶葉を入れます。
▲⑤目盛りまで水を入れます。ご家庭の水道水でOK。
▲⑥注ぎ口をセットし、冷蔵庫で1~3時間ほどで出来上がります。急いで飲みたいときは常温でくるくる回して色を出します。濃くなってきたら水を足し、薄めながら飲むといいでしょう。
佐藤さんおすすめ
▲㊨フィルターインボトル(750㎖ ・2200円)㊥フィルターインボトルポータブル(400㎖ ・2200円)㊧フィルターインカークボトル(1200㎖ ・2750円) ※いずれもHARIO

 ボトルや茶葉はさまざまなタイプから選べます。

フィルターインボトル

 ㊨はワインボトルのようなデザインでガラス製。自宅用に。㊥は直飲みでき、持ち歩きに便利なサイズ。プラスチック製。㊧はファミリーにおすすめの大容量タイプ。プラスチック製。

▲750㎖タイプはカラーバリエーションも豊富
茶葉

 やはり新茶がおいしい。

▲玉川(100g1080円)
▲やぶきた(100g540円)
▲みるめ(100g1620円)
▲玄米茶、ほうじ茶、くき茶、和紅茶など、さまざまな茶葉で水出しが楽しめます
茶菓子

 甘い物があるとお茶がさらにおいしく…。

▲見た目もかわいい「京菓子」(左からいちごゼリー、ひよこゼリー、曲水・各430円)
▲京都・山政小山園の抹茶菓子。左から「抹茶の里」「抹茶せんべい」「抹茶クッキー」(各400円)

 

momottoメモ

<取材協力>

常州園
住/一関市大町6-1
電/0191・23・5152
営/9時30分~18時(日曜は10時~17時)
休/元日
通販サイト( http://jyoshuen.co.jp )もあります。フェイスブック・インスタグラムも更新中。

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