花巻

先人しのび山歩き 日本初博覧会に砥石出品、多田佐十郎 高川原で現地調査【花巻】

田瀬地域コミュニティ会議による砥石採掘現場調査

 1877年の第1回内国勧業博覧会に和賀郡田瀬村(現花巻市東和町田瀬)から砥石(といし)を出品した多田佐十郎を学ぼうと26日、花巻、遠野両市境の丘陵地・通称「高川原」で、砥石採取現場跡の現地調査が実施された。参加者が山歩きと砥石採取を通し、古里の先人に思いをはせた。

 同市東和町の田瀬地域コミュニティ会議が主催。地元の老人クラブ会誌に調査記事「日本初の博覧会に田瀬から砥石を出品した男」が掲載されたことを発端に企画され、地域住民6人によって調査が実施された。

 一行は田瀬湖そばの国道107号から東側に進み「高川原」方面を目指した。車を降りて数十分ほどで砥石に適した素材がある地点に到着し、参加者は金づちなどを使って慎重に採集していた。

 現場は地元住民でもほとんど足を踏み入れない場所といい、参加者は新鮮な経験ができた様子。同会議の佐藤松雄事務局長は「(多田佐十郎にまつわる)昔話は聞いていたので、掲載を機に『みんなで行ってみよう』という話になった。地元の砥石を生活の足しにできた(当時の)ことが興味深い。今後は他の先人についても学ぶ機会があれば」と今後を見据えていた。

 第1回内国勧業博覧会は1877年8~11月、欧米の技術に学ぶ産業奨励会として開かれた。鉱業や美術、機械、農業など各分野が設けられ、砥石は本県から、田瀬村のほか稗貫郡大瀬川村(現花巻市石鳥谷町)などからも出品があったという。

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