一関・平泉

新型コロナ終息を祈念 平泉・中尊寺

金色堂を前に新型感染症早期終息と罹患物故者慰霊を祈念する僧侶。開かれた覆堂正面の扉には罹災者救援の募金箱も設置された=平泉町・中尊寺

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う拝観休止が一部解除された平泉町の中尊寺にある国宝・金色堂で、26日から新型感染症早期終息・罹患(りかん)物故者慰霊を願う祈祷(きとう)が始まった。同寺の拝観休止が全面解除される前日の31日まで毎日午前と午後の1日2回行われ、期間中は一般参拝者も拝観料なしで覆堂の正面まで近づき外からのみ参拝できる。

 午前10時に覆堂正面の扉が開かれ、参拝者らが外から見守る中、僧侶による祈祷が行われた。3密(密閉・密集・密接)による感染リスク防止などの観点から覆堂内へ入る僧侶の人数も制限され、初日を担当した千葉快俊さんは「新型コロナで亡くなられた方々のご冥福を願い、これ以上感染が広がらず一刻も早く終息するようにとお祈りさせていただいた」と語った。

 同寺では31日まで毎日午前10時~午後2時の間、覆堂正面の扉を開き参拝者が金色堂を自由に遥拝できるようにする。拝観休止を全面解除する6月1日からは、宝物館「讃衡蔵(さんこうぞう)」の参拝なども再開される。

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