中里に新商業施設 ドン・キホーテ 県南初、あすオープン いわいSC NORTH【一関】
一関市中里字神明地内に、新たな複合商業施設「いわいショッピングセンター(SC)NORTH」が開設される。ディスカウント大手の「ドン・キホーテ」が県南では初めて出店するほか、ベビー・子供用品販売の「バースデイ」、ホームセンター「ダイユーエイト」、讃岐うどんチェーン「丸亀製麺」が集積。ドン・キホーテは29日にオープンする予定で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済が落ち込む中、活性化に向けた新たな起爆剤となりそうだ。
同SCは仁田工務店(本店・一関市新大町、長嶌大輔代表取締役社長)が開発を手掛け、主要地方道一関大東線の北側に開設される。東北新幹線高架橋の西側に広がる3・3ヘクタールの敷地で、437台分の駐車スペースもある。主要地方道を挟んで南側には「いわいSC EAST」があり、衣料品店やドラッグストア、スーパー、回転ずしチェーン店などが店舗を構えており、NORTHの開設でさらに店舗の充実が図られる。NORTHの各店は、新型コロナの感染拡大の状況を見ながらオープンの時期を模索していたという。
ドン・キホーテは県内では盛岡市に続いて2店舗目で、県南では初出店となる。一関店は鉄骨造平屋建てで、売り場面積は2128平方メートル。食品や日用品、家庭雑貨品、衣料品、家電製品など幅広い品目をそろえる。営業時間は午前9時から翌日午前0時まで。オープンに合わせた記念イベントなどは予定しないが、整理券配布による入場制限や入店前の検温、アルコール消毒など感染防止対策を徹底する。
大手衣料品販売チェーンのしまむらグループによるバースデイ一関店は27日にオープンし、早速子供用品を買い求める人の姿が見られた。ダイユーエイトは奥州市の岩手水沢店に続いて県内2店舗目となり、6月11日のオープンを予定。丸亀製麺も7月中旬の開店を目指して建設工事を進めている。このほか敷地内には、内科医院と薬局も開設されている。
長嶌社長は「コロナ禍ではあるが生活利便施設でもあり、地域に愛されるSCを目指す。感染防止対策を徹底しながら、岩手県南、宮城県北の中核となる一関のにぎわいを創出していきたい」と話している。