北上・西和賀

北上駅東口に立体駐車場 年内完成目指す 土地利活用事業始動

6月から立体駐車場整備が始まる北上駅東口駐車場。1日から一部エリアで利用が制限される

 北上市が公民連携方式で推進する「北上駅東口駐車場土地利活用事業」は6月より始動する。特別目的会社(SPC)の北上駅東口都市開発(同市相去町、資本金960万円、代表取締役社長・西尾髙登宮城建設常務取締役)がまずは立体駐車場を整備し、年内の完成を目指す。

 市は3月、企画提案で採用された北上ステーションイーストゲートプロジェクトチームと基本協定を締結。同チームを構成する宮城建設(久慈市)、佐藤組、北上物産、アベヤス(以上北上市)、久慈設計(盛岡市)の県内5社が共同出資する北上駅東口土地開発と、駅東口の土地使用貸借契約を結んだ。土地は市が無償で貸し付けるが、財政支援はしない。

 東口駐車場は現在374台分あり、同開発は一部区間を除くエリアで6月から立体駐車場整備に着手。施工は宮城建設と佐藤組が担う。

 立体駐車場(5層6段、自走式)は452台分収容。12月の完成を目指し工事が進められる。工事期間中も現在の一般駐車場(90台分)と定期契約者用駐車場(100台分)はこれまでと変わらずに利用できるが、工事エリアの駐車場は使えなくなる。

 6月1日から駐車場の利用制限が始まり、市は利用者に理解と協力を求めている。同開発関係者は「安全に工事を進め、年内の供用開始を目指したい」としている。

 立体駐車場が稼働開始後、一般駐車場と定期契約者用駐車場のエリア一帯には順次、ホテル(9階建て、193室)や賃貸マンション(10階建て、54戸)、オフィステナント棟(6階建て、23区画)が整備され2021年12月ごろの完成、22年2月ごろの利用開始が見込まれる。総事業費は約50億円。

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