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マルシェ備えにぎやかに 来年度開業目指す 盛岡バスセンター

盛岡バスセンターの外観イメージ。ガラス面で屋内の様子を見やすくしている(盛岡市提供)

 盛岡市は5日、同市中ノ橋通に整備する盛岡バスセンターについて、事業計画の概要を発表した。市の代理人の盛岡地域交流センターが出資・設立する特別目的会社が主体となり、バスターミナルなどの公共施設とマルシェや宿泊施設、フードコートなどが入居するにぎわい施設を一体的に整備。2020年度中に着工し、21年度の開業を目指す。

 同日の市長定例記者会見で明らかにした。

 事業計画によると、整備エリアはJR盛岡駅の東方約2キロの旧盛岡バスセンター跡地で、国道106号に隣接している。施設は地上3階建て、鉄筋コンクリートと木造の混構造。敷地面積は3150平方メートルで、延べ床面積は約5000平方メートル。

 利用者のにぎわいの様子が外から見えるよう、ガラス張りの外観で、内装には盛岡市産、県産の木材を使用する。現時点で18事業者が入居予定で、1階はバスターミナルのほか、待合室、野菜などを販売するマルシェ、自家焙煎コーヒー店などが入る。障害者用を含めた駐車場や駐輪場も整備する。

 2階には1階からの吹き抜けスペースがあり、開放的な雰囲気。子育て支援施設やワインレストラン、フードコートなどを想定している。3階はラウンジのほか、宿泊施設(客室46室)や温浴施設、飲食店などが入る見通し。地上から活動の様子が見える屋上広場も設ける。概算事業費は計15億3300万円。

 今年度中に詳細設計を固め、工事に着手。来年度に開業する。24年にななっく跡地に整備される複合商業施設「monaka」とも連携し、さらなるにぎわい創出につなげる方針。谷藤裕明市長は「地域活性化にバスセンターが果たす役割は大きい。昼夜問わず活気のあるまちづくりに貢献したい」としている。

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