奥州・金ケ崎

死亡事故再発防止へ 関係者と現場点検 奥州署

国道4号の死亡事故発生現場を点検する関係者

 5月28日に奥州市水沢佐倉河字東鍜治屋の国道4号交差点で交通死亡事故が起きたのを受け、5日に現場点検が行われた。警察や道路管理者ら関係機関・団体が意見を交わし、ハード面の改善点を探った。

 奥州署や市、国土交通省、同署管内の地域交通安全推進委員ら14人が参加。周辺の交通規制や交通状況などを確認して分析した。

 現場に一時停止標識はなく、事故では車同士が出合い頭に衝突した。対策として一時停止標識の増設や標示の追加による運転者への注意喚起などが挙げられ、各機関で実現や上申を目指す。

 水沢地方交通安全協会佐倉河分会の本明作男分会長は「可能な限り早急に対策をしてほしい。時間がかかる場合は『死亡事故発生現場』の看板設置を検討したい」、同署の柵瀬敏行交通課長は「各機関でできることに取り組み、少しでも環境を改善したい」と話していた。

多発警報発令 あすまで

 奥州署(菊地一也署長)は管内で輪禍死が相次いだのを受け、署下交通死亡事故多発警報を発令した。7日までの3日間に街頭活動や取り締まりなどを強化し、関係機関・団体と連携して事故抑止を図る。

 管内では5月28日、奥州市水沢佐倉河字東鍜治屋地内の国道4号交差点で軽乗用車と軽トラックが衝突し、軽トラックの男性(84)が死亡した。6月4日には同市胆沢小山字久保地内の市道交差点で軽トラックが大型トラックと衝突し、軽トラックの男性(88)が死亡。管内の今年の交通事故死者は3人(前年同期1人)となり、前年の総数だった2人を超えた。

 8日間で起きた2件の死亡事故とも信号のない十字路交差点で発生したことから、発令期間中に同署では交差点付近のコンビニエンスストアなどの駐車場を活用し、駐留監視などでドライバーに注意を喚起。検挙活動も強化し、管内の交通指導隊や交通安全協会などと連携して広報啓発活動にも取り組む。

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