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動物との衝突523件 JR盛岡支社昨年度まとめ 安全輸送対策徹底へ

 JR盛岡支社は、動物との衝突による輸送障害の管内発生状況をまとめた。2019年度は523件(前年比6件増)発生。多発しているシカ・カモシカとの衝突は、釜石、山田両線での発生が全体の約9割を占めた。同支社では安全・安心な輸送を実現するため、忌避剤の散布などの衝突防止対策を徹底する。

 同支社によると、昨年度の動物との衝突による運行遅延523件のうち、シカが419件(同16件増)で最多。全体の8割を占めている。次点がカモシカで54件(同11件減)、クマ32件(同3件増)、その他18件(同2件減)となった。

 衝突率が高いシカ・カモシカとの衝突件数を路線別に見ると、山田線が212件、釜石線が195件で、合わせて全体の9割。このほか、大船渡線21件、八戸線15件、花輪線10件、東北線9件、田沢湖線4件、北上線2件などとなっている。

 このうち釜石線におけるシカとの衝突件数の過去5年間の推移を見ると、15年度は103件だったが、17年度には222件と倍増。18年度は168件と減少したものの、19年度には187件で再び増加に転じた。一方、カモシカは9~15件でほぼ横ばいとなった。

 シカなどの動物と衝突した場合、逃走などで手がかからないケースもあるが、通常は事後処置や安全確認などで1件当たり15分程度の遅れが生じる。乗務員の迅速な対応などで年々遅延時間は短くなっているものの、昨年度は30分以上の遅れが9件発生した。

 衝突回避に向け、同支社ではライオンのふんから抽出した成分を含む忌避剤を散布するなどの侵入防止対策を実施。20年度は、昨年度と同様に多発区間の釜石線陸中大橋―小佐野間(約5キロ)と山田線区界―松草間(約5キロ)に忌避剤を散布するほか、釜石、山田、田沢湖の各線に侵入防止ネットを設置する。

 石田亨支社長は「専門家によると、シカは確実に増加している。東北線を越えて出没する可能性もあるため、防止対策を継続していきたい」としている。

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