一関・平泉

良質な繭に意欲 春蚕スタート 一関地方生産者

今年最初の蚕を飼育台に並べ、飼育の準備に取り組む金田さん(左)

 一関地方で2020年最初の蚕が生産者に配布され、養蚕がスタートした。かつては盛んだったものの、生産者の減少などで生産量が年々少なくなっている中、養蚕の生き残りを懸けて生産者が良質な繭の生産に意欲を見せている。

 春蚕と呼ばれる今回の養蚕では、管内の生産者5人が17箱(1箱2万頭)分を飼育する。蚕の配布は繭集出荷施設(一関市弥栄)とJAいわて平泉東部園芸センター(同市大東町)の2カ所で6日に行われた。

 このうち弥栄の繭集出荷施設では3人の生産者が数を確認した上でJA職員から蚕が入った容器を受け取った。軽トラックやワゴン車の荷台に積み込まれた蚕は、それぞれの作業場に持ち込まれ、同日夕から餌の桑の葉が与えられた。

 同JA管内の養蚕農家は1989年には635戸あったが今年は8戸。同市弥栄の金田清さん(69)は「全国的にも養蚕農家は減っている中、良質の繭を作り出さないと外国製品に負けてしまう。国産繭の存続のためにも質の高い繭を作っていく」と力を込める。

 蚕は順調に生育すれば約2週間後には繭を作り始め、7月初めに製糸工場に出荷される。同JA営農部園芸課の菅原真一さんは「昨年は猛暑の影響で、数量の減少とともに品質の低下で大幅な減額となった。今年は高単価で出荷できるように質の高い繭の生産に努めていきたい」と話していた。

 今年の養蚕は10月半ばに出荷予定の晩々秋蚕まで計5回を予定している。

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