北上・西和賀

病児らへ前向く勇気 髪伸ばしウイッグに 北上・南小6年髙橋美有さん 寄付前、十二単で記念撮影

ヘアドネーションへの協力で髪を切る前に藤原の郷で十二単の装束を体験し、記念撮影する髙橋美有さん(右)と、兄の飛羽さん

 北上市立南小学校6年の髙橋美有さん(11)は、病気などにより頭髪で悩みを抱える子供たちに医療用ウイッグ(かつら)を贈るため「ヘアドネーション」(髪の寄付)に協力することを決めた。幼児期から長く伸ばしてきた髪を切る前に7日には奥州市の歴史公園えさし藤原の郷を訪れて平安装束の着付けを体験し、華やかな十二単(ひとえ)を身にまとってカメラに納まった。今月下旬には北上市内の美容室で髪を切り寄付する予定で「みんなの役に立てれば」と願いを込めている。

 髙橋さんや母親のひとみさん(45)=同市大堤東=によると、髙橋さんは保育園時代に一度髪を切って以来伸ばし続けてきた。髙橋さんがヘアドネーションを知ったのは4年生の時で「兄の同級生が自由研究でヘアドネーションのことをやっていて、興味が湧いた」といい、6年生になって「中学校になるといろいろ迷惑を掛けることも多くなるので、今のうちに切った方がいいかと思った」と髪を切り、寄付することを決めた。

 髪を切る前に記念撮影を勧めたひとみさんに、髙橋さんは百人一首が好きなことなどから和装での撮影を希望。平安装束体験を行っている藤原の郷の臨時休園再開を待って行った。

 髙橋さんは祖母幸子さん(72)、ひとみさん、兄の飛羽さん(13)=北上市立南中2年=と同園を訪問し、髙橋さんが十二単、飛羽さんが束帯の着付けを体験し、伽羅御所内で一緒に記念撮影を行った。髙橋さんは「左肩が重いけれど、楽しい」と表情を緩ませ、ひとみさんも「かわいいし、うらやましい」とにこやかに2人の姿をスマートフォンで撮影していた。

 腰下まで伸びた髪は1メートル20センチほどにもなったが、髙橋さんは「役に立てればいいと思って決断した。(髪を切ることには)寂しい気持ちもあるが、みんなのために少しでも多く寄付したい」と思いを語っていた。

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