「車で2時間程度」 小中学校の修学旅行 奥州市教委指針示す
奥州市教委は8日、市内の小中学校と保護者に向けて「9月に予定している修学旅行の旅行先」についての指針を示した。9月に延期した学校については、岩手、青森、秋田、宮城、山形5県のうち「車で2時間程度の範囲」と、「9月の修学旅行のキャンセル期限が7月上旬となることから、教委としての考えを示した」としている。
市教委によると、市内の小中学校の修学旅行は例年、4、5月ごろに行われているが、各学校は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で9~12月に延期。キャンセル期限は2カ月前とされており、早いところで7月に期限を迎えるという。
「期限前に市教委としての判断を示してほしい」との問い合わせもあり、田面木茂樹教育長名で学校、保護者に向けた指針を通知した。「車で2時間」としたのは「児童生徒に発熱などの症状が出た場合、保護者が自家用車で2時間程度で迎えに行けるようにする」ためとしている。
市教委では「各学校で状況を見ながら判断をしている段階。期限1カ月前ということから指針を示した。今回の指針は9月の段階での考えで、10月以降についても2カ月前を目安に状況を踏まえた指針を示したい」としている。