ハンドメード作品ずらり 大漁丼家 新店舗にコーナー【奥州】
大漁丼家奥州店(森本美春店長)は12日、奥州市水沢字多賀地内の移転先で営業を始めた。これまで新型コロナウイルスの影響で販売イベントの多くが中止となった本県のハンドメード作家の作品販売に取り組んでおり、新店舗でも初めから内装にコーナーを組み込んで再スタートした。
旧店舗は同市水沢字高網地内にあったが、敷地施設の撤退で移転。新店舗では奥州、北上、花巻、大船渡、盛岡各市と西和賀町の作家17人の作品を展示販売している。アクセサリーや小物などのほか、手作りの菓子もある。以前は洋服店だった構造を生かしつつ、作家たちも携わって改修した。初日は移転を記念し、作家の対面販売を実施した。
作品を取り扱うようになったのは、コロナ禍がきっかけ。以前から奥州市内での作品販売イベントを通じて同店と作家たちにはつながりがあり、自粛で販売の機会がなくなったところに同店がレンタルボックスの設置を引き受けた経緯があった。
ハンドメイドクリエイターのありすさん(奥州市江刺男石)は「改装中から開業を待つ声があり、期待を感じた。これまでハンドメードに触れたことのない人も買い求めてくれたので、輪が一層広がってほしい」と感慨を込めた。森本店長は「初日の予約は常連の皆さんが中心だった」と本業の方も一安心の様子。「これからも作家の皆さんとつながっていきたい」と展望した。
問い合わせは同店=0197(51)6800=まで。