北上・西和賀

静物デッサンに挑戦 絵画教室始まる 利根山光人美術館【北上】

デッサンに取り組む絵画教室の受講者ら

 北上市立利根山光人記念美術館の2020年度絵画教室が13日、市生涯学習センターで始まった。新型コロナウイルスの影響で2カ月遅れでの開講。市内の男女6人が受講し、初日は静物のデッサンに挑戦した。教室は10月まで全10回を予定し、表現の基礎を学ぶ。

 講師は同館専任研究員の菊地仁美さん、高橋平光さんが担当。同日は開講式に続き、石こう像や瓶、造花のデッサンを行った。高橋さんは「全体を捉えるために物から少し離れて」などとアドバイスし、受講者は対象をじっくり観察しながら輪郭や表情を丁寧にキャンバスに描いていった。

 路上芸術家・バンクシーが好きな有泉眞吾さん(56)=同市新穀町=は「以前からパソコンで絵を描いていたが、油絵でポップアートを表現したくて受講した。何らかのメッセージを伝えられるようになりたい」と意欲を語った。

 菊地さんは「絵画はリモートでやろうと思えばできるが、人が集まることには意味がある。互いの作品を鑑賞しながら比較し、良いところは良い、悪いところは悪いと指摘し合うことが気持ちの高まりにつながる」と意義を強調していた。

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