県内外

困窮学生に県産米2トン 3大学と農業大学校に寄贈 JA新いわて

岩手大の小川学長(左)と留学生にコメを手渡すJA新いわての畠山常務理事(右から3人目)ら

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で困窮する学生を支援しようと、JA新いわて(小野寺敬作代表理事組合長)は、岩手、県立、盛岡の3大学と県立農業大学校に合計2・15トンの県産米を寄贈した。

 寄贈された県産米は、同JA管内で生産されたあきたこまち。盛岡市の岩手大(小川智学長)には17日、同JAの畠山栄一常務理事らが訪問し、170人の留学生全員分のコメ850キロ(1袋5キロ入り)を贈った。

 留学生を代表してコメを受け取ったインド出身で総合科学研究科理工学専攻1年のパル・タンドラさん(24)は「新型コロナウイルスの拡大で留学生の生活も大変になっている。コメの寄贈はありがたい」と感謝。

 中国出身で理工学部システム創成工学科4年の賀毅さん(23)は「武漢の実家ではコロナの影響で自粛の厳しい生活を送っている。家族の支援も減り、バイトも絶たれる中で支援はありがたい。留学生にとって実家からの贈り物といっても過言ではない」と喜んだ。

 感染症の影響で県内の学生の生活にもアルバイト先の休業や仕送りの減少など経済的に苦しい状況が出ている。畠山常務理事は「勉学に励む学生を支え、生活の助けになりたい。おいしいコメを食べて頑張ってほしい」と話していた。

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