一関地方中学校交流体育大会開幕 喜びぶつけ熱闘
2020年度一関地方中学校「心の絆」交流体育大会(一関地方中学校体育連盟主催)は20日、一関市内の各会場で開幕した。第15回一関地方中学校総合体育大会に代わる大会として21日までに9競技が行われ、選手たちが熱戦を繰り広げる。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、今年度の県中総体が中止。一関地方中体連では、選手たちのために部活動の集大成の場を設けようと同交流大会を企画した。
力の向上を目指して取り組んできた成果を発現させ、学校の枠を越えて互いの努力をたたえ合うことなどを目的としており、いずれの競技も順位を付けない。手指の消毒や屋内競技会場の換気、握手とハイタッチの自粛など予防対策を徹底する。
初日は体操を除く8競技が行われ、選手たちは白熱した試合を展開。新型コロナ感染防止のため無観客で行われたが、参加選手の保護者に限り来場が許可され、保護者たちはわが子の晴れ舞台を見守っていた。
21日は9競技を実施する予定。剣道と柔道は状況を踏まえながら実施日などを調整する。
20日に開幕した一関地方中学校「心の絆」交流体育大会で、3年生選手は仲間や保護者たちを前に試合ができる喜びをかみしめた。コロナ禍で制約はあるものの、集大成の場を用意してくれた大会を主催する一関地方中学校体育連盟への感謝を全力プレーで表した。
千厩体育館で行われた男子バドミントンは、7チームが出場してリーグ戦を実施。感染防止のため、会場の換気をしながら試合が行われ、選手たちは激しいラリーを展開した。
大原の主将佐藤春希さん(3年)は、県中総体中止を知り「目標としていたのでとても悔しかった」と振り返った。それでも地区大会の開催を信じて練習を続け、交流大会の開催が決まり「とても楽しみにしていた。試合ができることがうれしい」と笑顔をはじけさせた。
交流大会は当初、保護者も含めて無観客で行われる予定だったが、参加選手の保護者の来場は許可された。佐藤さんは「会場で見られるよう、保護者たちが学校に要望書を出してくれた。3年間支えてくれた家族にプレーを見せることができて良かった」と思いを語った。
ソフトボールは川崎運動広場グラウンドで行われた。連合を含む5チームでリーグ戦を実施し、青空の下でグラウンドに快音を響かせた。
川崎・一関一高附・東山連合チームの主将を務めた菅原瑠那さん(川崎3年)は「みんなが集まれる練習の時間は少なかったけど、試合中はとても良い雰囲気だった」と充実感をにじませた。
「開催を信じて練習してきた。このような状況の中でも大会を開いてもらい、一関中体連には本当に感謝している」と菅原さん。「楽しんで試合をする」と語り、中学校生活最後の大会を笑顔で締めくくるつもりだ。
momottoメモ
【写真特集】
忘れない! 輝いた瞬間
一関地方中学校「心の絆」交流体育大会