奥州・金ケ崎

先人に思いはせる 胆沢扇状地の昔 奥州宇宙遊学館

大江理事長(右)が作った水面の映り込みを利用した水準器をのぞき込むサイエンスカフェ参加者

 奥州宇宙遊学館のサイエンスカフェ「胆沢扇状地の昔」は21日、奥州市水沢星ガ丘町の同館で開かれ、扇状地を豊かな農地にするために水路を造り上げた先人に思いをはせた。

 同日は、イーハトーブ宇宙実践センターの大江昌嗣理事長が講師を務めた。大江理事長が国立天文台で地質や地形などを調べるうち、扇状地の傾斜に着目し調査した内容を語った。

 この中で大江理事長は「胆沢扇状地は南側が高い。そのため南は水不足になりがちだった」と指摘し、穴山堰(ぜき)、茂井羅堰、寿安堰、石淵ダム、開拓幹線用水路、胆沢ダムといった用水路開発の歴史について語った。

 この開発では高低差を把握して工事が行われたとし、「1000分の1ほどの傾斜を把握し、すれすれで通っている。傾斜を測るのに水おけを使ったという言い伝えもあって驚かされる」と強調し、当時に思いをはせて作った水面の映り込みによって水平を測る水準器を披露。参加者は、水面を境に上下対称になるポイントを探りながら興味深くのぞき込んでいた。

 参加者は「『水準器』や『水準点』といった言葉はなく感覚的なものだったと思うが、振り子や水おけなどを使って水平や傾斜を把握して建物や水路を造り上げたんだろう」と感想を話していた。

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