「人の役に」人生初散髪 ヘアドネーション協力 阿部咲花ちゃん(6)花泉【一関】
一関市花泉町金沢字手代森の阿部咲花ちゃん(6)は、病気や事故などで髪の毛を失った子供たちに寄付された髪の毛で作ったかつらを贈る「ヘアドネーション」に協力するため、生まれて初めて散髪を行った。切った髪は大阪府のNPO法人JHD&Cに送る予定で、咲花ちゃんは「人の役に立つことができてうれしい」と笑顔を見せる。
寄付は出産前に母親の弥生さん(44)がヘアドネーションの存在を知ったことがきっかけ。今年に入って規定の長さである31センチ以上になったことから、ヘアドネーションに賛同する市内の美容店ではさみを入れた。
初のヘアカットに咲花ちゃんは「いろいろな髪型にできて楽しかったけど、暑かったから早く切りたかった。切ってすっきりした」とにっこり。
弥生さんは「髪を寄付するためということをずっと教え、伸ばし続けてきた」と振り返り、「保育園でも髪が汚れないように先生方に何度も髪を結んでもらい、本当にありがたかった」と感謝する。
小学校に入学してからも「また寄付をしたい」と咲花ちゃん。弥生さんは「小児がんなどで毛を失った子供たちを支える活動。もっと取り組みが広まってほしい」と願う。