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簡易カメラ 68河川114カ所に設置 県 洪水時の早期避難へ【岩手】

 県は、洪水時の県管理河川の状況を把握する簡易型河川監視カメラを68河川114カ所に設置し、24日から運用を開始した。2019年よりカメラ設置箇所が4倍増となったほか、パソコンやスマートフォンで河川の画像が確認可能となり、住民の早期避難行動につなげる。

 簡易型河川監視カメラは、国と民間が協力して開発し、国管理河川などで設置を進めている。

 県によると、従来型の監視カメラに比べ、設置が簡単でコストも低いという。昨年度から設置を開始し事業費は1億5800万円。

 氾濫の危険性が高い水位周知河川や、カメラが未設置の水位観測所に設置。河川状況を確認することで、従来の水位情報に加え、リアリティーのある洪水状況を画像として住民と共有し適切な避難判断を促す。

 県はこれまで、水位周知河川の観測所付近に従来型の監視カメラを30河川34カ所に設置した。従来型カメラが設置してある箇所についても、簡易型を重複して設置している。

 運用開始となり、県河川情報システムと河川情報センターの水位情報のホームページで河川の画像が確認できる。16年の台風10号で被害を受けた岩泉町の小本川などのほか、県南では稗貫川、和賀川、胆沢川、吸川、千厩川などに設置されている。

 県河川課の上澤和哉総括課長は「こうした河川の情報を活用して、市町村や住民の避難行動に役立ててもらいたい」としている。

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