一関・平泉

「新しい登山」模索 栗駒山 誘客向け対策検討 一関市観光協会

20日に実施したモニターツアー。参加者の意見を参考に登山の在り方を探る
コロナ禍、課題山積 マスク着用 密回避も

 一関市観光協会(佐々木賢治会長)は、新型コロナウイルスの感染防止に向けた「新しい生活様式」の下での登山の在り方を模索している。例年は夏から秋にかけて本格的な登山シーズンを迎え、同協会としても栗駒山登山の日帰りツアーなどを企画して誘客を図ってきたが、新型コロナ感染拡大に伴い山開きツアーが開催できないなど影響が出ている。20日にモニターツアーを開催したところ、改めてマスクを着用した上での登山の難しさや密にならないための対策などが課題として浮き彫りになり、今後対応について検討していく方針だ。

 同協会では岩手、宮城、秋田の3県にまたがる栗駒山(1626メートル)を県内外にアピールしようと、毎年さまざまなツアーを開催してきた。2019年には5月から10月にかけて計5回企画し、延べ120人が参加するなど好評を博した。

 しかし、今年は新型コロナの影響で山開き安全祈願祭が中止となり、日本山岳・スポーツクライミング協会など山岳関係団体が登山の自粛を呼び掛けていたこともあって、毎年恒例の山開きツアーも断念せざるを得なかった。

 緊急事態宣言が解除されたことで、栗駒山でも登山客が徐々に増えてきており、同協会では今後のツアー企画に向けた参考にするため、20日にモニターツアーを開催し、市内を中心に17人が参加した。火山ガスの影響で岩手側の定番だった須川コースが今年も一部区間で立ち入り禁止となっていることから、産沼コースを活用して山頂まで登り、磐井川の源流も見学した。

 参加者は登山前に体温を計測し、消毒液を常備するなど感染防止策を徹底。基本的にマスクを着用し、「ソーシャルディスタンス」(他者との距離)として一定の距離を取るなど新しい生活様式を意識しながら登山に臨んだが、高地のためにマスクをしたままでは息苦しさが感じられ、他の登山客と擦れ違う際などには密の状態が発生しやすいことなどが課題として挙げられた。

 参加者を対象にアンケートを実施しており、寄せられた意見を精査した上で今後の登山ツアー開催に向けた参考にしていく方針。栗駒山は秋の紅葉で全国的に名高く、さらなる登山客の増加が予想される中、同協会の菅原清忠事務局長は「秋に向けて、新しい生活様式にのっとった登山ツアーを企画したい。安全策と自然を楽しむことを両立できるよう研究していく」と語っている。

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