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光触媒で空気きれいに 県などに抗菌装置貸与 釜石電機製作所

達増知事に光触媒空気抗菌装置を引き渡す(右から)佐藤社長と佐藤専務

 釜石電機製作所(本社釜石市、佐藤一彦社長)は26日、県と共同開発した空気抗菌装置「カザノイア」3台を県などに無償貸与した。県庁などの公共施設3カ所に設置し、光触媒で空気中の有害物質を水や二酸化炭素に分解し空気環境を整える。新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を踏まえ、同社は今後、同装置を使い、ウイルス対策に向けた実証実験に取り組む方針だ。

 同装置には、同社が県工業技術センターと共同開発した光触媒技術を活用。菌や微生物の減殺が期待できるとして、これまで県内外の酒蔵や畜舎に導入されてきた。家畜由来の豚コロナウイルスや豚サペロウイルスに対し、約99%の不活化効果が確認されている。新型コロナで不安が広がる中、県民に安心して生活してもらおうと、同社が県などへの無償貸与を決めた。

 同日は同社の佐藤社長、佐藤太郎専務取締役ら3人が県庁を訪問。達増拓也知事に装置の機能を説明し、伝統工芸の岩谷堂箪笥(たんす)モデル2台、白を基調とした通常モデル1台の計3台を引き渡した。県庁1階県民室、県立図書館、三陸鉄道宮古駅の3カ所への設置が決まり、達増知事は「県民の安心が広がり、岩手の技術を世界に発信する機会にもなる」と感謝した。

 同社は今後、新型コロナに類似するウイルスなどを用いて同装置の抗ウイルス効果を検証。佐藤専務は「コロナ防止に向けては、まだ開発を進めなければならない。研究を続け、多くの人の役に立つことができれば」と話していた。

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