北上・西和賀

待ちわびた躍動の舞 鬼の館 芸能公演再開【北上】

再開した芸能公演で勇壮に舞う黒岩鬼剣舞

 新型コロナウイルスの影響で中止していた北上市立鬼の館(島津秀仁館長)の芸能公演が28日、同市和賀町岩崎の同館で再開された。屋外ステージには開催を待ちわびた多くのファンが来場。黒岩鬼剣舞(多田実庭元)が出演し、躍動感あふれる舞で楽しませた。

 同館では、年間を通して鬼剣舞を中心とした民俗芸能の公演を定期的に実施。2020年度は新型コロナの感染拡大防止のため、中止措置を取っていた。

 この日は公演開始30分ほど前から見物客が続々と会場に姿を見せた。感染予防のためのマスク着用を推奨したほか、人との間隔を空けるなど「3密」を避ける対応が取られた。

 黒岩鬼剣舞は「カッカタ」「八人加護」をはじめ、「狐剣舞」「一番庭の狂い」など7演目を披露。踊り手筆頭・一剣舞の多田裕希さん(30)は「3、4月は休まざるを得ず、久々なので楽しみ。お客さんに楽しんでもらえれば」と気合を入れてステージに立った。

 勇壮に荒れ狂う武者の乱舞「八人加護」は、刀くぐりなどの舞や曲が変化に富み、踊り手の気迫がより伝わる演目で、剣舞ファンから盛んな拍手が送られた。

 島津館長は「芸能公演をやっと再開することができた。当分は屋外のみの公演になるが、皆さんに芸能を届けたいという気持ちがあった」と公演再開への思いを語った。

momottoメモ

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