奥州・金ケ崎

七尾医師が着任 総合水沢病院小児科 6日に診療開始【奥州】

総合水沢病院に着任した七尾医師

 1年半余り休診となっている奥州市総合水沢病院小児科に1日、七尾謙治医師(57)が着任した。同日、小沢昌記市長から副院長兼診療部小児科長の辞令を受け取った七尾医師は「自治体病院の維持、発展に貢献したい」と抱負を語っている。診療は6日に開始し、当面は平日午前のみという。

 七尾医師は秋田県横手市出身。1988年に秋田大医学部、93年に同大大学院医学研究科を卒業。卒業後、秋田県で県小児療育センター、比内町立扇田病院で小児科医としてのキャリアを積んだ。米国ニューヨークへの留学を経て、上都賀総合病院(栃木県)、都立清瀬小児病院、国立霞ケ浦病院(茨城県)、大和市立病院(神奈川県)、日野市立病院(東京都)に勤務。前職の日野では副院長兼医療安全部長を務めていた。

 2005年から慶応大医学部客員講師、10年から同学部客員准教授。日本小児科学会小児科専門医、認定小児科指導医、日本内分泌学会内分泌代謝科小児科専門医などの資格を持つ。

 七尾医師は新型コロナウイルス対策のため事前に奥州入りし、観察期間を経て同日の着任となった。「古里の横手に帰ってきたような思い。駅前の雰囲気が子供の頃の横手みたいだ」と奥州の印象を語る。

 小児科医を選んだ理由について七尾医師は「患者が子供である。それに尽きる。今も将来の多面的な可能性を秘めた子供に接するありがたさを感じている」と話している。総合水沢病院での勤務について「留学後スタッフが多い中でやってきたが、自分の原点に返る思い。これから医師としては終盤に入るが、不足している所でやってみたいと思った」という。

 着任後の手始めにすることとして「職員の仲間に入ること。身近なスタッフの信頼を得るように努めるのが大事だ」と総合水沢病院の一員となることを重視。「納得されることが大事だと感じている。納得できる医療の提供を目指す」と患者との関わり方についての考えを語っている。

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