県内外

【新型コロナ】感染者と接触したら… LINEで注意喚起 もしサポ岩手

県公会堂に掲示された「もしサポ岩手」のQRコードを読み取る利用者

 県は1日、県内の施設やイベント会場で新型コロナウイルスの感染者と接触した可能性がある場合、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のメッセージで居合わせた人に注意喚起する「もしもの時のサポートサービス(もしサポ岩手)」の運用を開始した。

 県が施設やイベントの管理者に発行したQRコードを、来場した県民らがラインアプリで読み取ることで、自動的に利用者のアカウントと利用施設、利用日時が登録される仕組み。もしその施設等の利用者に感染者が確認され、不特定多数への感染の恐れが高いと判断した場合、県から登録者に注意喚起を促すメッセージが届く。

 メッセージには発生状況に加え、県の帰国者・接触者相談センターの連絡先を載せるなど、相談や行動自粛、医療機関の受診など県民が適切な行動を取れるよう情報提供する。

 県有施設にはすでにQRコードを発行しており、6月30日時点で盛岡市の県庁1階県民室、県公会堂、県民会館、陸前高田市の東日本大震災津波伝承館など16カ所で掲示。県公会堂では正面玄関入り口に掲示され、毎月1回利用しているという盛岡市の主婦(60)は「同時に多数の団体が利用する施設なのでサービスは安心する」と話していた。

 県では不特定多数の人が利用する施設や参加するイベントの管理者にはQRコードの掲示・利用を勧めており、専用ウェブフォーム(https://iwate.qr.liny.jp/entry)から発行申請が可能。県医療政策室の山田翔平医療情報課長は「施設やイベントの主催者だけでなく県民を挙げて安心していける環境をつくるために県としてサポートしていきたい」と活用を呼び掛けている。

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