県内外

宮古女性殺人事件から12年 県警が情報提供呼び掛け

JR盛岡駅前でチラシを配布し、小原容疑者に関する情報提供を求める警察官

 2008年に宮古市川井で宮城県栗原市の無職佐藤梢さん=当時(17)=が殺害された事件の発覚から丸12年を迎えた1日、県警はJR盛岡駅前などで指名手配されている小原勝幸容疑者(40)=本籍田野畑村=の手配チラシを配布し、情報提供を呼び掛けた。

 県警によると、小原容疑者は同年6月28日午後9時15分ごろから7月1日午後4時ごろまでの間、佐藤さんの首を絞めて窒息死させた疑いがある。同2日に田野畑村の鵜の巣断崖で目撃されたのを最後に消息を絶っている。警察庁は小原容疑者を捜査特別報奨金対象として、上限300万円(10月31日まで)の重要指名手配に指定。県警は宮古署に捜査本部を設置し、現在も調べを進めている。

 1日は警察官15人が、同駅前、JR仙台駅前、道の駅やまびこ産直館前(宮古市)の3カ所で計約1000枚の広報チラシを配布。盛岡駅では県警本部、盛岡西署などの6人が、駅利用者らに情報提供を求めた。

 県警刑事企画課によると、同日現在で延べ約550件の情報が寄せられているが、検挙につながるものはない。佐々木教朗刑事指導官は「年々情報提供は少なくなっている。事件を風化させないためにも、今後も広報を続けていく」としている。

 情報は宮古署捜査本部=フリーダイヤル(0120)243852=へ。

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