奥州・金ケ崎

収穫の喜び、苦労学ぶ ブルーベリー農家訪問 衣川小3年生【奥州】

地域学習でブルーベリー農家を訪問した衣川小3年生ら。取り組みなどを学んだほか、熟したブルーベリーを夢中で頬張った

 奥州市立衣川小学校の3年生は地域学習として6日、同市衣川桑畑のブルーベリー農家小形信行さん(70)方を訪問した。小形さんから作物の特徴や生産のやりがい、苦労などを聞き、地元特産物への理解を深めるとともに、収穫期を迎えたブルーベリーを摘み取って味わった。

 児童21人がバスで小形さん方を訪問。10年ほど前からブルーベリーを始め、約40アールに約20種1000本を栽培している小形さんは「定年退職した後何をやろうか調べ、できればみんなが作っていないものをと始めた。衣川でJAに出荷しているのは私だけ」と説明した。

 児童からは次々と質問が出され、おいしくなるための育て方について小形さんは「剪定(せんてい)して、肥料をやることが大事」と回答。苦労や、やりがいについては「1粒ずつなっているので収穫が大変」「産直や道の駅でも売っているが、売れた時がうれしい」と語った。

 同日は小形さんの厚意で畑内のブルーベリーを収穫し、味わってもらう体験も実施。熟して濃く色づいた実を次々と頬張った児童たちは笑顔をのぞかせ、藤巻陽君(8)も「甘いのが多くておいしかった」と喜んでいた。

 同校では2020年度、3年生が総合的な学習の時間として地域の特産品について詳しく調べることに取り組んでおり、ガルギール、エゴマなど5種類についてグループごとに分かれて農家を訪問するなどしている。

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