奥州・金ケ崎

コロナ退散思いは一つ 行山流都鳥鹿踊保存会など8団体 同時刻に演舞【奥州】

「獅子舞でコロナ退散祈願!!」に賛同し、感染症終息への思いを込めて悪魔退散の踊り「唐金」を上演した行山流都鳥鹿踊保存会

 奥州市胆沢南都田の行山流都鳥鹿踊(ししおどり)保存会(高橋勇人会長)は12日、新型コロナウイルスの退散祈願として、南都田地区センター正面玄関前で演舞を行った。埼玉県の私設博物館長が提唱した全国獅子舞団体などが同時刻に行う取り組みに賛同して実施。新型コロナの影響などで同保存会では2020年初となる上演機会に、踊り手らが思いを込め、悪魔退散の踊りといわれる伝承の演目「唐金(からかね)」を繰り広げた。

 新型コロナの影響でほとんどの祭りが中止に追い込まれている中、3密にならない範囲で、本来獅子舞・シシ踊りの重要な祈願の一つである「悪疫退散」を願って、獅子博物館(埼玉県)の髙橋裕一館長が提唱した「獅子舞でコロナ退散祈願!!」に賛同した6都県8団体により実施。県内では同保存会と、長野獅子踊り保存会(遠野市)が参加した。

 各地の参加団体はそれぞれの会場に「コロナ退散」の文字を掲げ、一般への事前告知はしないなどの条件を守り、同日正午から演舞を行った。

 都鳥鹿踊保存会では雨のため、屋根がある同センター正面玄関付近で「唐金」を上演。演目は今回の取り組みに合わせ、本来45分ほどの内容を20分程度にした。都合で参加できない会員もあり、今回は5人編成となったが、太鼓を打ち鳴らして力強く伝承の演舞を行い、見守った保存会関係者や家族から拍手が湧き上がった。

 新型コロナの影響で例年出演している市外イベントなどが相次いで中止され、毎週日曜に同センターで実施していた定期練習も見送っていたため、5日に同センターで行った練習が今年初めての活動となった。踊り手を務めた高橋寿和さん(42)は「(新型コロナが)早く収まってほしいと願った。練習も再開していく。これからはどんどん出ていって、郷土芸能を見てもらえるようになれば」と意欲を語る。

 高橋会長(78)は「後継者も不足している中、保存会の運営も非常に厳しいものになっている。感染症終息を強く祈願するとともに、今回の演舞が今後の活動のきっかけになることを願う」と期待を込めた。

 演舞動画は、同保存会のブログやツイッターで今週中にも公開する予定。

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