一関・平泉

奥山貫首が入山 中尊寺で法要【平泉】

一山の僧侶と共に仮入山法要に臨む奥山貫首(中央)=平泉町・中尊寺本堂

 平泉町にある中尊寺の中興第29世貫首に3日付で就任した奥山元照貫首(61)が15日、同寺に入り本堂で仮入山法要が営まれた。奥山貫首は西福寺(埼玉県川越市)の住職も兼務することから、中尊寺を建立した奥州藤原氏初代清衡の命日となる17日の法要後一度埼玉県に戻り、8月から同寺に入る。正式な晋山式は新型コロナウイルスの収束状況などを鑑み、2021年以降となる予定。【9面に関連】

 仮入山法要には、奥山貫首や一山の僧侶をはじめ同寺総代会、西福寺檀家(だんか)の世話人会代表ら40人が参列。参列者や訪れた参拝客が手を合わせる中、本尊となる丈六の釈迦(しゃか)如来坐像を前に僧侶の読経が厳かに響き渡った。

 山田俊和前貫首(76)の退任に伴い就任した奥山貫首は埼玉県出身。1972年に得度受戒して仏門入りし、82年の大正大仏教学部天台学科卒業後は天台宗海外開教使(ハワイ別院赴任)などを経て2010年から西福寺住職。現在は天台宗の海外伝道事業団常任理事や書道連盟理事、全日本仏教会国際交流審議会委員などを務めている。

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