県内外

コロナ感染拡大エリア対象外に 県内、東北で活用を GoTo補助で知事【岩手】

 達増拓也知事は17日の定例会見で、国内旅行代金の一部を補助する国の需要喚起策「Go To トラベル」キャンペーンについて、東京発着が除外されたことなどを受け「東京を対象にしないのは当然。感染者が一定以上拡大した都道府県は対象から外すべきだ」との考えを示した。キャンペーンの利用については「県内の市町村や東北、新潟での旅行に活用してもらいたい」と述べた。

 都道府県の対象については「4月に緊急事態宣言を出した7都府県で、過去最高の感染者が確認されれば対象から外すべきだし、自粛より踏み込んだ対応が求められる」と主張した。

 22日からキャンペーンが開始されることに国からの説明はないとし「既に市町村や県がコロナ対策の一環として、地元での観光や飲食の消費拡大事業を行っているので、そうした取り組みを応援する形であればいい」と述べた。

 東京都などで感染が拡大していることを受け、現時点では県境をまたいだ移動制限などの必要はないとの見解を示した。その上で、「東京との関連で全国の感染者数は、一週間経つとはるかに多くなっているので注意深く見ていきたい」とした。

 県民に対しては「東京都で感染が拡大している点に注意してもらいたい。一方で、岩手県として感染者ゼロの数字にこだわっている訳ではない。自分と関係する人の命と健康を守ることを考えて感染対策を取ってもらいたい」と呼び掛けた。

今こそ償いのチャンス 階衆院議員新党合流発言で

 達増知事は会見で、立憲民主党と国民民主党が合併し新党が結成された場合に合流を表明した階猛衆院議員=岩手1区=について、階氏が旧民進党を離党し旧希望の党に移った経緯を振り返り「今こそあの時の償いをするチャンス」と皮肉った。

 階氏は2017年の衆院選で旧希望から出馬し当選。しかし、旧希望が大敗したことで、旧民進との合流は実現せずに分裂した経緯がある。そうした背景を踏まえて「両党が合流するために捨て身の覚悟でこういうことをやるまで発表してほしい」と注文を付けた。

 立憲と国民の新党結成に向けた合流協議については「今の状態がこれだけ世間に取り沙汰されれば、もう合流しない選択はないというのが常識的な感覚。早く話し合いに決着をつけて合流してもらいたい」と期待感を示した。

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