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新競技 自由な発想で 岩手発 超人スポーツ考案へWS

超人スポーツのアイデアを考えるアイデア共創ワークショップの参加者

 「スポーツの日」の24日、岩手発の新しい超人スポーツのアイデアを創出する、2020年度第1回「アイデア共創ワークショップ(WS)」が、滝沢市の市IPU第2イノベーションセンターで開かれた。小学生や高校生、社会人らが参加し、自由な発想でアイデアを膨らませた。

 超人スポーツは、テクノロジーで身体能力を拡張した人間同士で競う新しいスポーツ。年齢や身体能力、障害の有無などにかかわらず誰もが楽しむことができる。

 WSは超人スポーツのアイデアを出し合い、新しい競技の種を生み出すのが目的。

 アイデアを効果的に導き出すためにマトリクス図を用い、自分が知っている技術や競技などをベースに、ウエアラブルデバイスや義体技術で五感や運動機能を高めたり、行動範囲を陸上から空中や水中、バーチャルな世界に広げたりと、六つのスポーツ環境を拡張した場合にどんな超人スポーツができるかを考えた。

 盛岡市や滝沢市を中心に10~40歳代の児童生徒や会社員、公務員など約30人が参加。部活のハンドボールや将来の職業選択に生かしたいと参加した盛岡一高2年長沼颯大さん(16)は「ベッドから動けない入院患者でも楽しめるような超人スポーツを考えたい」と話していた。

 県はスポーツに参画する機会を広げようと、2016年の希望郷いわて国体・希望郷いわて大会開催を機に、自由な発想で新しいスポーツを創造する「岩手発・超人スポーツプロジェクト」を展開。これまでに「岩」を取り付けた重さ10キロの巨大なアームをぶつけ合い、残った岩の数を競う「ロックハンドバトル」など14の超人スポーツが生まれている。

 今年度は、全6回のWSを開催。秀逸なアイデアは競技化に向けて開発チームを募り、開発と普及に取り組む予定。同プロジェクト事務局でNPO法人codeMo(コードモ)の日脇隆弘代表理事は「スポーツにテクノロジーを掛け合わせた誰でも楽しめるスポーツを、プレーだけでなく創ることを楽しんでほしい」と話す。

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