奥州・金ケ崎

能動的な考え学ぶ 金ケ崎高 社会人講師が講話

講演会で講師への質問の時間に臨む金ケ崎高校の2年生

 県立金ケ崎高校(及川研一校長、生徒154人)の2年生は21日、金ケ崎町西根の同校で「地域創生や探求活動に関する講演会」を受講した。地域での活動やつながりを生かして活動する若手社会人講師の講話を通し、能動的に考える力を育んだ。

 総合的な探求の時間に実施。同校は2020年度高校の魅力化促進事業の対象校となっており、同事業の一環としても取り組んだ。講師は同町の事業で育んだつながりから、同高卒業生でフリーランスライターの宮本拓海さん、一般社団法人いわて圏(一関市)の佐藤柊平代表理事に依頼。53人を前に講演した。

 宮本さんは、当初県教委の事務職員として勤務。しっかりと時間が取れたという休日の趣味の活動からウェブマガジンのライターとなり、「これまで知らなかった分野の人たちがたくさんいる」と気付かされ、現在の職業につながったという。「年齢が低いうちに多様な価値観を知るとこれからに役立つ」と、強調した。

 佐藤さんは起業で岩手への移住促進や定住化をはじめとするプランニングやプロデュースなどを手掛けている。活動の原点は中高生時代にあり、特に遊び場の田園風景の写真を残す中学1年からの活動は地元の写真店に「学校と家以外の居場所をつくった」という。この経験から「突破口が見つからない時や現状に満足できない時に視点を変えることで違う世界が見えてくる」と勧めた。

 佐藤夢斗さんは「なかなか会うことのない人の話を通じて考え方が広がった感じがする。学校と家以外の場所という考えにも興味が湧いた」と話していた。

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