奥州・金ケ崎

コロナに負けず力強く 厄年連や芸能団体が公演【奥州】

力強く舞う奥州水沢25歳厄年連「琉子幻」。創作演舞のお披露目は初めてとなった

 奥州市を中心とした芸能団体の合同発表会「舞踊 歌謡 民謡×水沢25・42歳厄年連」(舞踊奥州大会実行委員会主催)は26日、同市の市文化会館(Zホール)で開かれた。新型コロナウイルスの感染拡大で多くのイベントが中止される中、披露の場をつくろうと企画。日高火防祭(ひぶせまつり)が取りやめとなった両厄年連をはじめ、出演者が待望の舞台に踏み出した。

 発表の場を求める芸能団体の提案から実現。16の個人・団体が出演し、36演目を繰り広げた。手指消毒や席の間隔確保など、観客側にも感染対策を取って実施。副題に「県民による県民のための小さな一歩」と掲げており、岩渕大起実行委員長(36)は「コロナの影響で県民も萎縮し、疑心暗鬼が広がっている。コロナにかかった人に『お大事に』と声を掛けられるようなら岩手は希望郷といえる」とあいさつした。

 奥州水沢25歳厄年連「琉子幻」は開幕を飾り、役員16人で「琉幻月歌」を披露し大きな拍手を受けた。中地秀一祭典実行委員長(23)は「全国各地の同級生の分まで踊るという気持ち。東日本大震災なども経験した世代なので、改めて当たり前の生活が送れることが大切だと感じている」と感慨を込めた。

 奥州水沢42歳厄年連「煌羊会」はトリに出演。子供たちも含む27人による「煌羊会音頭」で明るく締めくくった。厄年連の活動は例年、当祝次年度の日高火防祭が一区切りとなる。千葉俊哉会長(41)は「来年に出演できるよう活動を続けている。伝統の祭りがコロナに負けないよう引き継いでいく」と前を向いた。

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