一関・平泉

感染防止へ職員奮闘 消毒液スタンドなど手作り 一関文化センター

一関文化センターロビーに設置された足踏み式消毒液スタンド
着席時の注意点を記した啓発パネル「席エチケット」

 一関市大手町の一関文化センター(鈴木悦朗館長)は、新型コロナウイルス対策として、ロビー中央に足踏み式消毒液スタンドと「席エチケット」と銘打った啓発パネルを設置した。職員手作りの取り組みで感染防止の徹底を図る。

 政府の方針を受けて大ホール、中ホールなどが収容人数の50%以下で利用可能と条件が緩和されたことから、来場者の安全確保につなげようと足踏み式消毒液スタンドと啓発パネルを取り付けた。

 足踏み式消毒液スタンドは、古くなって使われなくなったドラムセットのハイハットシンバルのスタンドと舞台設営で生じた端材を活用。新型コロナの感染防止に有効とされる手指消毒をする上で、楽器メーカーが開発した商品を参考に舞台スタッフが手作りした。手押し式よりも力を入れる必要がない上、直接手で触れずに噴霧できることから来場者の好評を得ている。

 啓発パネルは職員のアイデアで作製。「咳(せき)エチケット」に掛けて「席エチケット」と銘打ち、着席時に注意すべきポイントとして「間隔を空けよう」「おしゃべりをしない」「飲食をしない」の3点を示し、イメージしやすいようにイラストを添えた。

 利用条件が緩和された6月19日以降、同センターでは大ホールや中ホールで関係者限定の公演が行われており、鈴木館長は「ホール内で密を避ける対応が必要とされる中で、安心して鑑賞してもらうためにパネルを設置した。使いやすい足踏みスタンドと合わせて、来場者の安全確保につなげていく」と語っている。

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