北上・西和賀

演劇の魅力体感 せりふ、衣装 児童が手作り さくらホールワークショップ【北上】

舞台で熱演する子供たち

 北上市文化交流センターさくらホール主催の演劇ワークショップは29~31日の3日間、同ホールで行われた。子供たちが自らせりふを考え衣装を作製するなど一から舞台をつくり、演劇の魅力に触れた。

 同ホールのこどもの舞台芸術体験事業「キッザート」夏休みスペシャルで、北上、花巻、奥州の各市の5歳から小学6年生までの18人が参加。西和賀町在住で、県文化芸術コーディネーターの小堀陽平さん(34)が講師を務めた。

 「人々からマスクを取り上げ、恐怖に陥れる極悪王マスキングを改心させ、人々を救おうと伝説のマスクを着けた若者が走りだした」との粗筋。子供たちは初日に極悪王の「罠(わな)」とそれを克服する技を考え、罠に関しては血の海やイリュージョン、マネキン、毒のちょうなど独創的なアイデアが出された。

 2日目にせりふも展開ごとに自分たちで考案し、伝説のマスクや衣装なども自分たちで作り上げた。3日目にキャストを決め、父母らが見守る前で熱演。それぞれ自分の役を懸命にこなし、最後に主人公らキャストが「人を信じる心、思い知れ!」と締めた。

 子供たちは「他の学校の子たちと協力して劇ができた」「ドレスや小物、伝説のマスクを作るのが楽しかった」「みんなの前でちゃんとしゃべることができた」と充実した様子。極悪王の父を演じた平渕佳都君(和賀東小1年)は「(悪役は)やったことがなくて難しかったけど、うまくできた。3日間みんなでいろいろなことを考えて楽しかった」と満足そうに語った。

 小堀さんは「みんなでよく考え、それぞれの役割ができていた。全力でやってくれて本当に素晴らしかった」と目を細めていた。

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