奥州・金ケ崎

地元工務店の魅力PR いえ博パレット村 来年4月オープン【奥州】

第2回「奥州いえ博パレット村」の事業を説明する奥州いえ博プロジェクトのメンバー

 奥州市に拠点を置く地元工務店による「奥州いえ博プロジェクト」は、2021年4月10日に同市江刺八日町で2回目となる住宅祭「奥州いえ博パレット村」をオープンする。今年3月まで開催された前回は目標を2倍以上上回る来場者があり、県内、市内の住宅着工棟数が減少する中、参加企業の19年度の住宅着工棟数は前年度比1割強増えたという。代表を務めるリベストの相原一徳代表取締役は「前回並みの来場者を目指す。3回、4回と続けることで『いえ博』をブランド化させたい」と意気込んでいる。

 同プロジェクトは、大手住宅メーカーが進出する中、▽地元工務店の認知をより幅広くする▽寒冷地を熟知した地元工務店が造る「住まいの心地よさ」を体感いただき目指す家造りへの理解と共感を求める▽奥州市への定住を促進し、地元経済発展の貢献を目指す―ことを目的に地元工務店有志が結集。初の住宅祭は、昨年10月5日~今年3月29日に同市水沢高屋敷地内で開催。各社の個性ある未来型省エネ住宅を展示し、来場者の当初目標1200組に対し2434組が来場した。成功を受け、第2回に向けた準備を進めてきた。

 7月30日には、協賛企業などから約160人が集まり、同市水沢佐倉河のプラザイン水沢で事業説明会が開かれた。説明会で相原代表は「厳しい環境にあるが、住宅祭は停滞ムードを吹き飛ばす力があると思う。前回を超える熱い支援に応え、高い品質とデザイン性のある住宅を提供できることを証明したい」とあいさつ。その後は事業説明、各社によるプレゼンテーションが行われた。

 事業説明では、同プロジェクト副事務局長で千葉建設の千葉聡代表取締役が、前回の実績を振り返るとともに第2回住宅祭の事業概要を語った。それによると、今回の「パレット村」は、21年4月10日~12月19日に同市江刺八日町1丁目地内の敷地3000平方メートルのエリアで開催。7社7棟の未来型省エネ住宅を展示するほか、センターハウス、期間中に予定するイベントのスペースなどを設ける。

 今回の集客目標は前回の実績に近い2000組という。期間中には前回も好評だった家造り体験教室、お料理教室、無料飲食コーナーなどを催す。

 今後のスケジュールは、今月7日に合同地鎮祭、同中旬から展示住宅の工事に着手し、12月中旬には完成する見込みという。

 同プロジェクトによると、来場者が目標の2倍超の実績を挙げたこともあり、昨年度は県全体で7%余り、市全体で3%近く住宅着工が減る中、いえ博参加企業は12・8%の増加となり、前年は5割を割っていた市内のシェアも5割を超えたという。

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