一関・平泉

水得て紫鮮やか ミズアオイ群落・藤沢【一関】

薄紫の小さな花を次々と咲かせているミズアオイの群落=一関市藤沢町

 一関市藤沢町黄海字上中山地内で、いわてレッドデータブックでAランク(絶滅の危機にひんしている種)となっているミズアオイが開花期を迎えた。農業佐川建雄さん(69)が所有する田んぼに自生していた数株を大切に守り育て、今では見事な群落になった。長梅雨が生育に適していたのか、今季は茎も太く、花数も多いという。見頃はお盆ごろまで。

 ミズアオイは高さ20~40センチほどの一年草。葉はハート形で光沢があり、茎の先端に薄紫色の花を房状に咲かせる。圃場(ほじょう)整備などによる環境の変化から激減しているとみられ、同レッドデータブックでも2014年の改訂でBランクからAランクに引き上げられた。

 現場は中山トンネルを館ケ森アーク牧場方面へ抜け、相川ダム(まさぼう湖)へ向かう途中。佐川さんは「今夏は特に見事に咲いた。ぜひ見てほしい」と、付近の市道沿いに案内板を設置している。

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