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アプリで商店街応援 感染蔓延防止も 県LINEサービス開始【岩手】

 県は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で打撃を受けている店舗を応援しようと、無料通信アプリLINE(ライン)を活用した「ビジサポ岩手」のサービスを始めた。訪れた店で感染者が出た場合に注意喚起する県のLINEサービス「もしサポ岩手」の登録者を対象に、割引クーポンを配信。商店街の集客を図るとともに、感染者が確認された際の経路特定や蔓延(まんえん)防止につなげる。

 ビジサポは、県のLINEアカウント「岩手県―新型コロナ対策パーソナルサポート」に登録した上で、対象店舗が店頭などに掲示している「もしサポ」のQRコードをスマートフォンで読み取ることでクーポンが配信され、ドリンク1杯無料などのお得なサービスを利用できる。

 店側は配信したいクーポンの内容について、商店街や市町村単位で取りまとめ、県にビジサポへの登録を申請する。事前にもしサポに加入する必要があり、4日現在で約730店舗・施設が加入。県は3日からビジサポへの登録を受け付けている。

 ビジサポを活用した取り組みの第1弾として、今月10日~9月13日に盛岡市の木伏緑地の店舗街でクーポンを配信。これ以降も、他の地域や商店街と連携して展開していく。

 ビジサポを利用する消費者が店頭でQRコードを読み取ると、来店時間などの情報が記録されるほか、訪れた店で感染者が確認された場合、居合わせた人に県から個別で通知が届く。これらのサービスにより、コロナの蔓延防止のほか、店舗でのクラスター(感染者集団)の発生時などに感染経路の特定がしやすくなるといった効果が期待できる。

 県医療政策室の山田翔平医療情報課長は「社会経済と感染防止の両立に向け、安心できる環境づくりを進めるのが狙い。新しい日常のためのサービスとして、多くの県民に活用してほしい」としている。

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