平和への誓い新た 原爆投下75年 9日まで写真パネル展 花巻市文化会館
原水爆禁止花巻地区協議会(石川一彦理事長)主催の原爆写真パネル展は6日、花巻市若葉町の市文化会館展示室で始まった。広島、長崎の原爆投下から75年を迎え、来場者に被爆の惨状を伝える写真の展示と共に核兵器の廃絶、恒久平和の実現を訴えている。9日まで。
「被爆75年ヒロシマ・ナガサキ―コロナ禍の下で考えよう 核兵器・地球・私たちの未来」をテーマに、原爆投下によるきのこ雲や被爆して苦しむ人などを捉えた写真パネル約60点を展示。初日は、5日に開幕したオンラインによる原水爆禁止世界大会2日目の様子を端末を使って紹介した。
同協議会では、国連が2017年7月に採択した核兵器禁止条約が発効要件の50カ国まで、あと12カ国と迫っていることから唯一の被爆国である日本の批准などを求めて署名活動を展開。被爆者支援を目的とした募金活動への協力を求めている。
高橋範生事務局長(80)は「原爆投下で1945年には広島で14万人、長崎で7万人が亡くなり、75年経過した今も13万人の被爆者がいる。写真パネルで原爆の惨状を目に焼き付けてもらいたい。核兵器をなくし、一日も早く平和な世の中にしたいという思いで活動している」と語っていた。
開催時間は午前9時~午後4時。入場無料。