一関・平泉

「科学」に夢中 一関工高3年生 萩荘小児童向け体験イベント

製作したペットボトルロケットを飛ばす児童

 一関市萩荘の子育て世代組織「ハギショー☆プロジェクト」と県立一関工業高校の電子、電気両科3年生14人は8日、小学生を対象としたサイエンスイベントを萩荘小学校体育館で開いた。生徒が学校で培った知識を生かし、実験などを通じて児童に科学の面白さを伝えた。

 同校が3年生を対象に2020年度行っている「技術・知識を地域につなげるプロジェクト」の一環。新型コロナウイルスの感染拡大で夏休み中の子供向け行事の開催が難しい中、生徒が企画し、同組織と6月ごろから準備を進めてきた。

 イベントには萩荘小の児童24人が参加。薬品の化学反応を見る実験やスライム作り、ペットボトルロケット作りなど六つのコーナーで科学実験を体験した。

 薬品の実験では、過酸化水素水にヨウ化カリウムを混ぜると容器から勢いよく泡が吹き出し、児童は「綿あめみたい」などと目を丸くしていた。

 ペットボトルを使ったロケット作りでは専用キットを使って完成させ、子供たちは夢中になって何度もロケットを飛ばしていた。

 2年生の及川大士君(8)は「ペットボトルロケットは遠くまで飛ばすことができたし、いろいろなことを体験できて楽しかった」と笑顔を見せた。

 スライム作りを教えた電子科の菅原さくらさん(18)は「きょうだけでなく家でも楽しめる手順を書いた紙を用意した。準備期間が短かったが、子供たちから『楽しかった』と言われ喜んでもらえたようで良かった」と話していた。

 同プロジェクトを担当する加藤正指導教諭は「生徒は一生懸命教えていた。新型コロナの収束状況を見ながら第2、第3弾も実施していきたい」と語っていた。

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