一関・平泉

ICT未来の担い手 育成プロジェクト始動 市教委【一関】

いちのせきITキッズ育成プロジェクトで、パソコン操作を学習する子供たち

 ICT(情報通信技術)を活用できる人材を育てようという一関市教委の「いちのせきITキッズ育成プロジェクト」が始動した。市内の小学5年生から中学2年生までを対象にした講座(全7回)を開設し、パソコンのキーボード操作の習得や課題文書の作成、プログラミング体験だけでなく、プレゼンテーション能力を身に付ける実習も行う。市教委によると、こうした取り組みは県内市町村で初めてで、4年間継続することで将来の人材育成につなげる。

 ITキッズ育成プロジェクトは、ICTの活用、開発に積極的に携わることでICT時代を豊かに生きようとする児童生徒を育成することが狙い。インターネットやスマートフォンの普及で生活様式が大きく変化し、さらに技術の進化が見込まれる将来を見越した新たな取り組みとして実施する。

 8日に同市東山町の東山市民センターで第1期がスタート。受講登録した小学5年生16人、同6年生7人、中学1年生2人、同2年生6人の計31人のうち26人が参加した。開講式では小菅正晴教育長があいさつし、ICTが切り開く未来を創造し、一人ひとりが自己の可能性を発見できるよう期待。勝部修市長も「ICTが導く一関市の未来」と題して講話した。

 同日はノートパソコンを使ったタイピング実習が行われ、前厳美中学校長で市教育研究所の鈴木利典ICT指導員が入力方法や「ホームポジション」と呼ばれる指の位置を手ほどき。子供たちは文書を速く打てるようにするブラインドタッチに挑戦し、何度も繰り返してキーを打ち込んでいた。

 自ら応募した南小5年の千葉泉さん(10)は「世界の人たちに自分が作ったゲームで遊んでほしい」と話し、真剣なまなざしで練習に励んでいた。

 市教委学校教育課によると、ノートパソコンは自宅でも練習できるよう講座修了まで貸与する。第1期の講座は2021年1月まで7回を計画しており、次回(29日)もタイピング実習としてブラインドタッチを練習する。9月以降は課題文書の作成やプログラミング体験、IT関連企業の見学、プレゼン実習なども行う予定だ。

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