奥州・金ケ崎

未来を描く力育む ミライラボ 地域課題小中高で共有【金ケ崎】

金ケ崎ミライラボ事業の一環で地区の未来についてまとめた金ケ崎中学校の3年生(同町提供)

 金ケ崎町は、価値観が多様化した現代に対応する社会教育事業の新たな構想として、2020年度から「金ケ崎ミライラボ」を立ち上げた。これまで各自が単独だった年代別の事業同士を「未来を描く力を育む」という共通のテーマで関連付け、参加者の成長過程や各年代の実情などを「見える化」。社会教育展開の足掛かりとし、各年代の自己実現力を伸ばす。

 構想では小学生、中学生、高校生など年代別の既存事業に「未来を描く力を育む」に基づいたプログラムを取り入れ、参加者の考えを可視化していく。初年度は中高生を中心に試行。金ケ崎中学校の3年生が地域を回ってその実情に触れる恒例の「まち歩き学習」では、生徒が地域について課題や「未来の姿」を話し合ってまとめた。このほか子ども記者クラブ事業(小学生)、ジュニアリーダー事業(中高生)なども対象としている。

 「見える化」では、インターネットなどを活用した情報発信プラットフォーム化事業の実施も想定。地域の大人の活動や中高生らの胸の内などを記事にすることで共有し、行政や各年代、住民間の相互理解を育むきっかけとしたい考え。

 明らかになった課題・需要を基に、各年代や協力者の取り組みを促進。それぞれをラボ(実験室)として、多様性のある環境の実現を目指す。課題・需要の明確化により、町内の団体や誘致を含む企業、同町出身の各界有名人ら解決のヒントを持つ新たな協力者も引き入れたい考えだ。

 担当の町中央生涯教育センター地域づくり推進室の松本浩和係長は「社会や経済が横並びに成長し、未来に対して誰かが答えを出してくれた時代が長かったが、現代は自分で考えるしかなく、答えも一つではない。主体的に生きる力を育むのが社会教育の本来の考え方でもあり、未来をどう考えるかの実験をする事業にしたい」と展望している。

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