北上・西和賀

コロナ禍、負けじと芸能舞台 来月12、13日 感染対策徹底【北上】

「民俗芸能による祈りと絆の舞~まず演るべ!コロナに負けねぞ!~」のポスター

 コロナ禍で民俗芸能の発表の場が失われつつあることから、北上市民俗芸能協会は「民俗芸能による祈りと絆の舞~まず演(や)るべ!コロナに負けねぞ!~」と銘打った舞台を設ける。感染予防に万全を期した上で9月に開催を目指しており、地元団体が輝ける発表会で新型コロナウイルスの早期終息に祈りを込める。

 6月末の総会で提案し承認された。新型コロナで民俗芸能活動の停止状態が続いたこと、さらに8月の北上・みちのく芸能まつりが中止になるなど、各団体にあらゆる影響が生じた。

 発表会を開くことで芸能団体と地域とを結ぶ場にしようと企画。実現の可否を市や関係団体と協議を重ねた。加盟64団体へ希望を取ったところ、38団体が出演を表明。市の補助金を活用し、市文化交流センターさくらホールを会場に9月12、13日の2日間実施する。

 出演を予定するのは鬼剣舞や神楽、鹿踊(ししおどり)などの各団体と特別出演の県立北上翔南高校鬼剣舞部。12日は中ホールのみで神楽を中心に2部構成、13日は中・大両ホールで行われ、中ホールは神楽中心、大ホールでは太鼓や鹿踊、鬼剣舞などのプログラムが組まれた。

 当日会場に訪れる関係者は、マスク着用や検温、人との間隔保持、手指消毒といった項目を設けた感染対策シートを記入。ホールごとの来場人数は最大席数の半分以下ほどに制限する。

 入場無料だが、整理券が必要。1200枚ほど用意され、出演する各団体には約800枚を配布済み。残りは当日の来場者用となるが、同協会は「来場規制を設けるわけではないが、基本的には普段お世話になっている地域の方々に来てもらうため」としている。

 菅原晃理事長は「新型コロナという大敵がいるが、運営側、出演者、観客と三者三様に万全の対策を講じながら開催できれば」と思いを強める。

 問い合わせは、同協会(平日午後1~5時)=0197(72)7861=まで。

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