北上・西和賀

市内農林施設改修へ 感染症対策事業・北上 遊歩道やトイレも

通行止め箇所が相次いでいる新堰水辺公園。北上市は改修工事に着手する=同市上野町

 北上市は新型コロナウイルス感染防止のため、市内農林施設で「新しい生活様式」に対応する改修工事に着手する。新堰水辺公園(上野町)では老朽化している遊歩道の木橋や階段を更新し、市憩いの森などのトイレを改修。いずれも2021年度内の完了を目指す。

 同公園は県が整備し、1999年市に管理が移管された。農業用水路沿いの1730メートルにわたり遊歩道が通り、住民の散策や憩いの場として親しまれている。

 遊歩道をつなぐ橋や階段は全て木製。現在は老朽化し腐食が進み通行不能箇所も相次ぎ、市議会でも議員から指摘されていた。市は今回、1533万円を投じて通行不能の木橋4カ所と階段2カ所などの改修を計画。市農林企画課は「景観を損ねない形で、木製以外の方法も考えたい」としている。

 市憩いの森(稲瀬町)では、管理棟や炊事場付近など5カ所のトイレを和式から洋式に変更。バンガローのウッドデッキも改修する。事業費は合わせて4464万円。

 ふるさと体験館「北上」と北上わがパークゴルフ場(和賀町山口)一帯で農村体験実習館の外にある和式トイレも洋式化し、同館多目的ホールは換気可能な窓に改修する。事業費は計445万円。市は今後、各事業の順次設計に入る。事業費は2020年度補正予算に計上しているが来年度への繰り越しも見据えており、少なくとも21年度内の完了が見込まれている。

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