奥州・金ケ崎

光の列へ静かな祈り 乙女川燈籠流し【奥州】

夕闇の中、川を流れていく燈籠

 第7回奥州乙女川燈籠(とうろう)流しは20日、奥州市水沢の乙女川公園特設会場で行われた。新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し開催方法も変更したものの、今年も故人や先祖の冥福を祈って多くの燈籠を流した。

 燈籠流しは、水沢地域の中心部を流れる乙女川の「二十日盆」の送り火として行われてきた。中断を挟んで2014年からは奥州乙女川燈籠流しの会(板屋吉治代表)が開くようになった。まちづくり奥州が企画運営し、水沢地域内の寺院が協賛している。

 感染予防で献灯・献花などを行わなかったほか、御詠歌奉詠は7寺院の僧職8人と例年より規模を少なくし、密集を避けるため場所を「しのぶ橋」から旧水沢乙女川先人館に変更。参列者も人だかりをつくらず、訪れた順番に1人ずつ燈籠を流した。

 流されたのは供養燈籠や「お舟」など約200個。参列者の温かなまなざしを背に、柔らかな光を揺らして川を下っていった。

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