一関・平泉

コロナ下で最多入園者 知名度向上、感染対策も みちのくあじさいまつり【一関】

今年の入園者数が過去最多を更新したみちのくあじさいまつり=7月23日

 一関市舞川のみちのくあじさい園で開催された2020年のみちのくあじさいまつり(6月27日~7月26日、同園主催)の入園者数が過去最多の2万4400人に上り、これまでの過去最多だった19年の2万3700人を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大で、今年は市内の観光施設が誘客に苦慮する中、同園の全国的な知名度がさらに向上したことに加え、園内の整備や感染防止対策の徹底など観光客の満足度を高めたことが要因となったとみている。

 同園は、伊藤達朗園主(79)=同市舞川=が所有するスギ林に植栽したアジサイを楽しんでもらおうと1992年に設立。98年に無料公開で同まつりがスタートし、見頃を迎える6月下旬から7月下旬に毎年開催されている。現在は約15ヘクタールに約400種、4万株が植栽され、日本アジサイ協会から“日本一のあじさい園”に認定されている。

 同園や県一関農林振興センターによると、99年からの有料公開で記録が残っているのは、2001年から今年まで。このうち07年までは1万人前後で推移していたが、岩手・宮城内陸地震が発生した08年は5700人、11年は東日本大震災の影響で7000人まで落ち込んだ。

 12年以降、徐々に入園者が戻り、18年は1万100人と9年ぶりに1万人台に回復。テレビのバラエティー番組で全国放送されたことで知名度が高まり、昨年は前年から倍増した。

 今年のまつり開園前には、延長約3キロの散策路の水はけを良くするために暗渠(あんきょ)排水を整備し、砕石を敷き詰めたほか、同園など3カ所に昨年と同様に合計200台ほどが駐車できるスペースを確保。4、5月の好天続きで傷んだ花を摘み取るなど園内整備に励んできた。

 昨年以上に準備を進めてきた一方、新型コロナの影響で公開が危ぶまれたが、施設内の消毒に加え、入園者にマスク着用や手指消毒を要請するなど感染防止策を講じて開園。今年はこれまで以上に新聞や週刊誌などメディアに取り上げられたほか、インターネット交流サイト(SNS)でも話題になり、過去最多だった昨年を超えた。

 コロナ禍で地域経済が低迷する中、市観光協会の佐々木賢治会長(69)は「市内ではイベント中止など後ろ向きな話題が多かったが、感染防止策を講じた上で開園していただいたことで周りに活力を与えてくれた。施設の安全性や魅力が認知されたことが大きかった」と話していた。

 入園者数の最多記録を更新したが、同園では駐車スペースのさらなる確保など課題は多い。伊藤園主は「多くのメディアに取り上げていただいたことでたくさんの人に足を運んでもらった。今後も行政の指導、協力を頂きながらより良い施設づくりに取り組む」と語っていた。

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