一関・平泉

産地の魅力大阪でPR 動画制作し店頭上映 JAキャンペーン協力 いちのせき米クラブ

いちのせき米クラブの動画(手前)と、JAいわて平泉のキャンペーンポスター、米袋。新型コロナの影響で出張販売できない代わりに、大阪の2店舗で消費者にPRする

 一関市の若手生産者団体「いちのせき米クラブ」は、新型コロナウイルスの感染拡大によって店頭での試食販売を例年通りできない代わりに、動画を制作して消費者にPRしている。JAいわて平泉のキャンペーンに協力した取り組みで、大阪府の店頭で上映され産地の様子を伝えている。

 同クラブは、市内の20~40代の若手生産者8人で構成。大阪市の米穀卸売業津田物産と、JAいわて平泉、JA全農いわてとの4者間で主食用米を取引する複数年契約を結んでいる。

 生産者は毎年6月と秋に店頭で消費者に試食販売を進めるキャンペーンを行ってきたが、今年は新型コロナの感染拡大を防止する観点から実施できなくなった。遠方ということもあって産地と消費地の結び付きが弱まると懸念されたため、JAいわて平泉は「産地応援! お米を買って、牛肉を当てよう!」と銘打ってキャンペーンを企画。管内産米「ひとめぼれ」を5キロ購入して応募すると抽選で一関地方のブランド牛「いわて南牛」(3000円相当)が当たる内容で、8月1日から9月10日まで大阪いずみ市民生活協同組合とイズミヤで展開している。

 同クラブはキャンペーンに協力し、店頭で上映される動画を制作した。全員が出演し、田起こしや種まき、田植え、稲刈り、出荷の写真と映像を編集して農作業風景を紹介している。

 同クラブ代表栽培責任者の小野寺俊行さん(43)=一関市中里字南白幡=は「今年は消費地に行けないので何かしたいという気持ちがあった。コメを継続して安定的に供給するために取り組んでいるとアピールする。今後も作業風景を記録しておきたい」と話す。

 同JA米穀課の阿部晋課長代理はキャンペーンについて「顔の見える取引は信頼される。新型コロナの影響で和牛枝肉の販売も低迷しているため、コメと併せて販売を促進する。できれば秋には新米をPRしたい」と狙いを語っている。

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