花巻

花巻東にスポット 1年追う 高校野球テーマの映画「甲子園フィールド・オブ・ドリームス」 山崎エマ監督に聞く

花巻東を取り上げた映画「甲子園 フィールド・オブ・ドリームス」の一場面
日本独特の文化 世界へ

 高校野球の県内有数の強豪として知られる花巻東と横浜隼人(神奈川県)にスポットを当てたドキュメンタリー映画「甲子園 フィールド・オブ・ドリームス」が、全国の映画館で上映されている。花巻東の佐々木洋監督と師に当たる横浜隼人の水谷哲也監督を中心に約1年間にわたって長期取材を続け、高校野球に打ち込む選手、指導者の姿を捉えた。米国でも放映され、話題を集めた。同映画の山崎エマ監督が岩手日日新聞社の電話インタビューに応じ、映画製作の思いなどを語った。

▲山崎エマ監督

 山崎監督は甲子園のある兵庫県西宮市出身で、幼少から高校野球にはなじみがあったという。米国ニューヨークの大学に入り、9年間日本を離れたことで「日本のことを米国社会に伝えたい」という思いが強まる中、2017年に日本に戻った際に夏の選手権大会を見て、「高校野球という日本独特の文化を世界の人たちに知ってもらいたい」と高校野球をテーマにした映画を製作することを決意した。

 古豪・池田(徳島県)を率いた蔦文也監督の孫が映画監督であることを縁に、条件と考えていた「米国から野球が輸入された横浜の高校を指導している」と一致する徳島出身の水谷監督を知った。さらに菊池雄星(マリナーズ)、大谷翔平(エンゼルス)という2人のメジャーリーガーを育てた佐々木監督とも交流があることで、師弟について取り上げることとした。

 18年の選手権100記念大会を目指す姿を追い続け、菊池、大谷両選手のインタビューも行い、NHKのドキュメンタリーとしても放映されたが、さらに編集を加えて長編映画とした。19年11月に米国のドキュメンタリー映画祭「DOCNYC」でワールドプレミア上映されたほか、今年6月にはスポーツ専門局「ESPN」で全米放映されて反響を呼び、市川崑監督が手掛けた「第50回全国高校野球選手権大会 青春」と併せて8月から全国公開されている。

 山崎監督は撮影を通じて「前は甲子園のドラマチックなところしか見ていなかったが、高校野球で甲子園を目指すことが人生における教育にもつながることが分かった。本当に朝から晩まで15歳から18歳までの生徒が貴重な毎日を練習に打ち込んでいる姿が印象に残った」と語る。

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、春夏の甲子園大会が中止となる中での上映となったことには「高校野球が本来の姿に戻るために役立ててもらい、現在の姿を見詰め直して変えるべきことを考えるきっかけにもしてもらいたい」と強調する。

 「甲子園―」は県内では北上市のイオンシネマ北上で上映されている。

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